株式会社 地盤試験所

VOICE

私たちが
「地盤試験所」です

長きにわたり、地盤試験所は多くの仲間たちに支えられ、ともに成長してきた。
その姿を、もっとも近くで見てきたのは社員たちだ。
会社や仕事の魅力を肌で感じてきた、8人の役員と6人の社員たちの、リアルな声を聞く。

社員インタビュー

役員・顧問のコメント

高野 公作

取締役

1973年、先代の金道氏が地盤試験所を設立した当初は、日本経済の浮き沈みが激しく、多くの企業が厳しい経営を強いられていた時代です。そんな中でも当社は同氏の強い指導力により、目の前の階段を着実に登ってきました。その精神は2代目の山本社長に引き継がれ、今日では支持力試験とコ-ン貫入試験という特殊な分野におけるリ-ディングカンパニーへと成長したのです。私が入社したのは1979年。事務所にはまだエアコンがなく、夏場は窓を全開に、強い風が吹くと机上の書類が飛んで大騒ぎしたものです。計画書や報告書はすべて手書きで、指数関数つき電卓がようやく手軽に買えるようになった時代でした。ここ数年のWEB会議や在宅勤務が定常化した社会を見ていると、その頃とは隔世の感があります。

一方で近年、地球温暖化を肌で感じるようになりました。この先、私たちの子どもや孫の世代に、人類の存続が危ぶまれるのではないかと、心を砕いているのは私だけでしょうか。当社では2011年の東日本大震災以降、太陽光発電や洋上風力の地質調査と支持力試験に携わる機会が増えました。今後、温暖化ガス削減に関わる仕事を通じて、国益に貢献することこそ、地盤試験所の使命です。国益というと大げさに聞こえるかもしれませんが、私は「個人個人が地球温暖化を考え、企業として温室効果ガス削減に向けた業務に積極的に取り組むことが、即ち国益に貢献する」と考えています。50周年を節目に、地盤試験所は支持力試験とコ-ン貫入試験という特殊な試験調査方法を通じて、日本の国益に益々貢献してまいります。

坪井 秀樹

取締役

私は1985年に入社し、昭和から平成、令和と3つの時代、38年間を地盤試験所で過ごしています。当初は、杭を施工する現場での支持力確認を目的とした、載荷試験が私の主な業務でした。その後、1998年頃からは杭の大径化や支持力向上を目的とした、開発や実験を行う試験場所をお客様に提供する事業がスタートします。そのために千葉や茨城、埼玉などのさまざまな地域に足を運び、自分の目で見て、適した場所を探しました。地盤調査を行った場所は、25年で100カ所を超え、実際にそのうちの40カ所を、多くのお客様に試験場所として提供することができたのです。

現在、わが社は活躍の場を日本国内に留めず、海外にも展開することが多くなっています。社内においても「がむしゃら」だけではなく、「熟慮断行」で個人が余裕を持って課題と目標に向かい合い、一人ひとりが技術力を確実に身につけられる環境が整いました。そうした変化を続けながら、これからも地盤試験所は、100周年に向けて常に進化していく素晴らしい会社であると信じています。

山下 久男

取締役

私が地盤試験所と関わりを持つようになったのは、今から40年も前のこと。当時、私は別の会社で鋼管杭の低騒音・低振動工法を開発しておりました。その中で10例の載荷試験を実施することになり、共同開発を行っていた株式会社テノックス様のご紹介で、地盤試験所に依頼をしたのが始まりです。当時の地盤試験所は、まだ創業間もない時期で大型機械を所有しておらず、私が所属していた会社から機械を貸し出していたことが思い出されます。

その後は沖縄の古宇利大橋や伊良部大橋、東京のゲートブリッジなど大規模な施工をともに行い、地盤試験所は載荷試験のリーディグカンパニーとして、その地位をゆるぎないものにしていきました。直近10年近くは、先代社長である金道氏との縁で、地盤試験所の一員として仕事をしています。その中で得たのは、新しい技術を積極的に開発し、業界の先頭に立って事業を進める姿勢こそ、会社の発展や若手育成に大きく貢献するものだという確信です。これも日頃より当社へのご指導、ご鞭撻を賜っております、お客様方の応援あってのことと深く感謝申し上げます。これからも社員一同、日夜精進し、皆様からの強い信頼、期待にお応えできる会社であります。

亀井 秀一

取締役

私たちは大規模構造物から戸建住宅まで、さまざまな建設プロジェクトで信頼性の高い地盤情報を提供し、基礎構造物の品質確保と安全性向上に努めてきました。半世紀にわたってサービスを提供してこられたのは、私たちが「土と構造物に関する検査技法を極め、的確に診断する」という経営理念を探求し、実践し続けているからだと思います。また、先代社長である金道氏のもとで根づいた「社員の多様性・個性を尊重する」「現場を大事にする」「明るく冗談をいい合える職場」といった社風が、山本社長となった現在でも、変わらず生き続けていることも大きいです。

地盤試験所は今後も、これまでと同様に適時・的確なサービスをニッチな市場に提供しつつ、多様化するニーズに応えながら、課題解決の提案と革新的な分析・解析手法で「Only one」のサービスを展開していきます。そして、グローバルマーケットでも勝てる技術力をさらに磨き上げ、世界各地でその価値を高めていくでしょう。それらはすべて、社員、協力会社、そしてお客様からの信頼に支えられているからこそ。ステークホルダーの皆様におかれましては、これからも変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

高橋 千代丸

監査役

私が入社したのはリーマンショック時代で、建設投資は冷え込んでいたものです。しかし、そのような状況にあって先代社長の金道氏は、「このようなときこそ、国内トップのCPT調査会社であり、世界トップの載荷試験会社であることを確実にするチャンスである」と社員を鼓舞し続けていました。
私はその意を受けて、現在に至るまでCPTの国内普及へ精力的に取り組んでおります。その一環として、CPTがより一層、普及していくことと、土木・建築事業の健全な発展を目的に「CPT技術協会」を立ちあげました。そのメンバーが現在15社にまで達し、名実ともに日本におけるCPTの普及に大きく貢献できていることを、喜びとしています。

金道氏の後継となった山本社長は常に斬新なアイデアを持ち、ITを駆使することに長けている人物です。それらを最大限に活かして、魅力ある経営構想を次々と打ち出し、次の50年を見据えた業容拡大に取り組んでいます。長く進化を続けてきた、そしてこれからも確実に躍進していく地盤試験所に、監査役としてエールを送ります。

齋藤邦夫

顧問

地盤試験所は50年という歴史の中、インフラ整備における地盤性状と杭基礎の挙動把握を通じ、社会に大きく貢献してきました。その数4,000件以上。同時に今日、標準とされる杭の動的載過試験では多くの課題を克服し、技術の確立と実装にも尽力。こうした風土は確実に継承され、現在は洋上風力発電における未曾有の寸法を有する杭の実用化に、創意あふれる取り組みで着々と成果を上げています。まさに、専門家集団としての面目躍如でしょう。

近年、社会インフラの経年劣化が深刻な懸念となっています。これらの健全性を担保することは普遍的課題であり、適切な手法が求められているのは間違いありません。この点、地盤試験所随一の技術であるCPTは、既往の設計法や災害解析などに適切なデータを提供。また、広く構造物の変状要因分析、地盤の健全性評価、防災上の課題抽出に格好の技術となり得ます。さらに地盤試験所が蓄積した杭に関する広範な地盤条件下におけるデータベースが結合すれば、画期的な提案が導き出されることが期待されます。
未来に向け、今、専門家集団の第一歩が力強く踏み出されました。これからの50年が、一層輝きに満ちたものとなることを確信しています。

松本樹典

顧問

この度、会社創立50周年を迎えられたこと、心よりお祝い申し上げます。
地盤試験所と私が最初に関わりを持ったのは、今から30年前の1993年にまで遡ります。同年、私的な研究グループである「急速載荷試験方法研究会」が発足しました。急速載荷試験方法が2002年に地盤工学会で基準化される、およそ10年も前のことです。私は研究会の副会長を務め、地盤試験所の先代社長である金道氏が、研究会メンバーの1人として参加していらっしゃいました。研究会の活動を終えた後、金道氏が私を含めた若手の研究会メンバーを、異国情緒漂う夜の錦糸町へと連れていってくれたことを、今でも鮮明に覚えています。

その縁もあってか、現在、私は地盤試験所の顧問として若手技術者とともに、急速載荷試験方法のさらなる開発に携わらせていただいています。技術の進歩と普及に取り組む企業としての姿勢は、金道氏から山本社長へと、しっかり受け継がれているのです。
これからも地盤試験所のますますの発展を祈念申し上げます。

山野澄雄

顧問

私は2006年に、オランダに親会社を有する外資系企業・フグロジャパンへ入社しました。しかし直後、本社の方針で日本法人の技術系職員を、ほぼ全員退職願うことになったという連絡を受けたのです。突然のことで、多くの職員が不安を覚えたでしょう。
そのとき、地盤試験所の先代である金道氏が、フグロジャパンの技術系職員ほぼ全員を、同社で引き受けてくださることになりました。それ以来、地盤試験所と私との関係が始まったのです。フグロはもともと、石油や天然ガス、鉱山といった地質学の調査を行うオフショア企業なので、地盤試験所とフグロジャパンが現場で一緒になることもあり、そこに引き受けてもらえることは安心でした。

それから15年以上の月日が経ち、時代は大きく変わりましたが、地盤試験所は今も変わらず、山本社長が発揮するリーダーシップのもと、大いに発展中です。
今後、同社におけるより一層のご発展を心から期待しています。