北條 豊
事業推進本部 技術部 課長
「無茶ぶり」が楽しくて、
悩みながら考えるのがやりがい
計測・地質調査事業部 係長
松本翔太郎 Shotaro Matsumoto
VOICE
03
2011年に新卒で入社し、以来ずっと計測部に所属して、主に載荷試験を行ってきました。
大学では機械工学を専門にしていたので、厳密には畑違いです。載荷試験について学び始めたのは、入社してから。
まったくの初心者状態からスタートして、先輩や上司からの指示やアドバイスを受けながら、少しずつ技術や知識を身に付けていった感じです。
その後は作業責任者や監督として、いろいろな現場も任されるようになりました。
今は計画立案、工程制作、スケジュール立案や進捗状況の確認なども行っています。
地盤試験所が行う、仕事の規模はさまざまです。住宅など比較的小規模なものもあれば、橋や高速道路、公共建造物や、原発や洋上風力など巨大なものまで。
工期もいろいろで、住宅などは2日程度で終わりますが、1週間かかる現場もあれば、数カ月単位で取り組むこともあります。
そうした経験を積みながら、次第に大きなプロジェクトを任されるようになっていくのは、この仕事におけるやりがいの1つでしょう。
現場は、日本全国どこへでも行きます。
それこそ北は北海道から、南は沖縄まで。私の場合は、ほどんどオフィスにいません。現場と現場の間に、わずかに会社で作業するくらい。
今は年間を通して、6~10現場くらい行っているでしょうか。そのうちの3分の1は地方出張で、残りは関東圏内の現場です。
海外の現場にも、これまでベトナムとスーダンにそれぞれ2週間ずつ行きました。
日本と違う環境での仕事は、驚きと発見の連続です。気候も全然違うし、文化も違う。人々の時間感覚も違います。
集合時間と場所を明確に伝えても、最悪、こないこともある(笑)。
それでも、そんな行動の背景には、その国ならではの文化や価値観が潜んでいるわけで、それを知ることができるのもおもしろいですよね。
仕事以外の時間には、現地で観光したり、散歩をしてその国の雰囲気を感じたりしています。
治安によっては、夜の外出を避けることもありますけど……。旅行ではなかなか選ばないような国に行けるのも、なかなかできない経験で楽しんでいます。
地盤試験所に入社した経緯は、知人からの紹介です。「とにかく一度、面接に行ってきなよ」と送り出されたのですが、会社の第一印象は「優しい人たちが集まっているな」というものでした。
会社と社員、そして社長のイメージが一緒というところは、なかなか珍しいと思うんです。
その自然体な雰囲気に惹かれました。
そんな地盤試験所のもう1つの魅力は、比較的若手であっても、大きなプロジェクトを任されるチャンスがあるということです。
初めて私が現場責任者をやったのは、入社2年目くらいで、通常より少し早いケースでした。
大きな現場を任される喜びを感じると同時に、とても大変で、今までで一番きつい現場だと感じたことを覚えています。
若手でも「自主性に任せる」方針は、地盤試験所のいいところでもありますが、経験値が浅いと悩んでしまうこともあるかもしれません。もちろん、質問すれば先輩や上司がきちんと答えてくれますが、一方的に「こうじゃないとだめだ」と方針を押し付けることはないのです。
「どう思う?」「どうやってみる?」と、自分の頭で考えさせる。
それが新人時代は大変でしたが、今となってはその経験こそが、自分を鍛えてくれたと思います。
実際、いろんな現場があって、多くの場合、「正解」は1つではないんです。
入社10年経った今でも、まだまだ悩むこともあります。
でも、いろいろなやり方があるというのは、仕事のおもしろさ、醍醐味でもありますよね。
そうした「大きなプロジェクト」の魅力もある一方で、実は一番大切なのは「みんなが無事に、きちんと仕事を終えること」だとも、最近わかってきました。
天災や悪天候もなく、事故や怪我もなく、無事に施工が終わった日には、大きく安心しますし、成し遂げたという達成感に浸れます。
地盤試験所は、半世紀の伝統がありながら、同時に新しいことにも挑戦していく姿勢が貫かれている会社です。
僕自身は、大望を抱いているわけではありませんが、毎日コツコツと会社に貢献して、海外へと展開していく力にもなれるといいなと望んでいます。