PILE LOAD TEST
杭の載荷試験Pile Load Test
国内市場における
杭の載荷試験のシェアはNo.1

杭の載荷試験は、基礎の上に構築される建物や構造物(※1)の重さに対して、杭がその重さに耐えることができるかを試験(※2)し、評価します。建物や構造物をその用途・目的に合わせて長期間、安全・安心に使用するために、必要不可欠な試験です。

近年、洋上風力発電市場の拡大に伴い、基礎および基礎地盤の支持力を確認するために欠かすことのできない試験方法として需要が高まっています。当社では、杭など基礎構造物が、その要求性能を十分に満たすことができているのかを確認するために、最適な載荷試験方法を提案し、信頼性の高い測定結果および評価を提供します。構造物に応じた杭基礎の提案、試験方法の提案、実施計画、試験実施、結果解析評価まで一貫対応できる体制を整えています。

  • 基礎の上に構築される建物や構造物として、小規模構造物から道路・鉄道橋脚や港湾構造物などの重要構造物、風力発電設備など過酷な環境下で長期間供用される構造物の基礎。
  • 杭がその重さに耐えることができるかを試験し、杭などの構造物基礎に対して、鉛直・水平・斜め方向に押込み、引抜き荷重を加えます。
    載荷の大きさ、速さ、回数などの条件を適宜設定し、杭に作用する応力や加速度、杭の動き・変位を測定することで、杭および地盤の支持力を確認・評価します。

載荷試験は「静的載荷試験」と「動的載荷試験」に大別されます。一定荷重ごとに加力を止め、杭のひずみや変形の度合いを測定するのが「静的試験」、実際に杭が受けると想定される力を杭に加えるのが「動的試験」です。試験環境やコスト、施工期間などに応じて、静的載荷試験、急速載荷試験、衝撃載荷試験のいずれかを選択します。また、載荷する荷重は数kN~最大で50MNまで幅広く対応しています。

杭の静的載荷試験(=実負荷試験)は、実際の重さを段階的に負荷しながら、ひずみ・変形の度合いを測定する最も信頼性の高い試験方法です。杭の急速載荷試験の特徴は、静的載荷試験と比べて試験装置が簡便であり、短時間かつ低コストで載荷試験を実施できる点がメリットです。また、重錘の重さや落下高さ、軟クッションの厚さなどの調整により、静的載荷試験とほぼ同等の精度の試験結果を得ることができます。このため、発注者からのコスト低減や工期短縮の要請に対応できる試験方法です。

杭の鉛直載荷試験方法の一覧
静的載荷試験
杭の押込み試験方法
動的載荷試験
杭の急速載荷試験方法
動的載荷試験
杭の衝撃載荷試験方法
静的載荷試験
動的載荷試験
動的載荷試験
試験方法(図参照)
試験方法(図参照)
試験方法(図参照)
油圧ジャッキで静的荷量を載荷する方法。杭に対して段階的に力を加え、ひずみや変形の度合い等を測定する。実負荷実験 0.1秒程度の動的荷量を載荷する方法。実際に杭が受けると想定される力を動的に加え、ひずみや変形の量などを測定する。実載荷実験 0.01秒程度の動的荷量を載荷する方法。すでに定められた杭の設計鉛直支持力の妥当性を確認するために、杭に衝撃を加え加速度を測定する
試験方法の概要
試験方法の概要
試験方法の概要
杭頭部に静的な軸方向押込み荷重を加える 杭頭部に軟クッションを設置し重錘を自由落下させて急速荷重を載荷する 杭頭部をハンマーなどにより打撃し衝撃荷重を加える
コスト
コスト
コスト
大きい(相対的) 小さい(相対的) 小さい(相対的)
試験時間
試験時間
試験時間
長い(相対的) 短い(相対的) 短い(相対的)
特徴
特徴
特徴
実負荷で試験しているため、結果の信頼性は最も高い 静的載荷とほぼ同等の実載荷試験結果が得られる。高度な解析が必要となる 波形マッチング解析と呼ばれる一次波動理論に基づいた波動伝搬モデルのよる解析により、静的な杭の支持力を推定する