ボーリング調査(標準貫入試験・SPT:Standard Penetration Test)は、JIS A 1219に規定されている、土の強度を測定するための原位置試験です。
まず、機械ボーリングで所定の深度まで削孔した後、標準貫入試験用サンプラーを孔底まで下ろします。
次に、63.5kgの重錐(モンケン)を所定の高さから自由落下させてサンプラーを打ち込みます。
このとき、サンプラーが30cm打ち込まれるまでに必要な打撃回数を「N値」といい、このN値が土の強度を表します。
N値は土木建築の分野で広く活用されています。
本打ち後、さらに5cmの後打ちを行い、静かにサンプラーを地表に引き上げます。
採取した試料は十分に観察・記録し、試料ビンに収められて土質標本箱に整理します。